内臓脂肪が付くことでこんな病気の危険性が高まる

検診で指摘されてはじめて意識する人も多い「内臓脂肪」。

見た目の問題ではなく、病気の危険性が高まる症状なのです。

痩せ型の人でも内臓脂肪がつくことがありますので、ウエストが細いからと安心するのは危険です。

内臓脂肪が原因で発症しやすい病気について調べましたので、ご参考にしてください。

内臓脂肪が原因で発症しやすい病気

内臓脂肪が付くと、ズボンのウエストがきつくなる。

このような悩みは、内臓脂肪の持つ恐ろしさのほんのわずかな部分しか見ていない証拠です。

内臓脂肪が本当に恐ろしいのは、見えないところに付く脂肪によって、体全体で病気のリスクが高くなることです。

例えば、内臓脂肪がつくことで脂肪細胞の量が増えてくると、脂肪の分解がうまくいかなくなり、中性脂肪が血液中に溶け込んでしまいます。

実は脂肪は血液中に取り込まれるときに、善玉コレステロールと悪玉コレステロール、中性脂肪とに分解されています。

この分解が上手くいかない状態で血液中に入り込むと、中性脂肪と悪玉コレステロールの割合が多くなり、血液がドロドロの状態になってしまい高脂血症という病気の危険性が高まるのです。

内臓脂肪は単に「内臓に脂肪がくっついている」という状態ではありません。

脂肪がくっついていることに間違いはないのですが、近年の研究では高血圧の原因になることが分かってきました。

内臓脂肪がホルモンと同じく体内の調節機能に影響する働きを持っていて、過剰に溜まっていくと血圧や血糖値を上昇させる成分を分泌してしまうというものです。

内臓脂肪が増えてくると高血圧になりやすいというメカニズムは、内臓脂肪が分泌する成分によるものなのです。

そして、内臓脂肪の量と高血圧の症状の強さは比例すると言われています。

以前は、塩分の取りすぎや遺伝によるものが高血圧の主な原因と言われていましたが、最近では内臓脂肪が高血圧の人の多くを占めることが明らかになっています。

血圧が高い状態が続くと、当然のように心臓への負担が大きくなります。

一時的に大きくなるのではなく、高血圧の人の場合、日常的に心臓に大きな負担をかけていることになります。

血管も血液の圧力に負けないように壁を厚くしていきます。

血管が徐々に固くなっていくので、これが動脈硬化という病気の直接的な原因になることもあります。

 

内臓脂肪が原因で痛風になる

風が吹いても痛いといわれる「痛風」という病気は、尿酸が体の中に蓄積して結晶となり、激しい痛みを持つ関節炎を伴う病気です。

痛風を発症する前には、必ず尿酸値が高まります。

健康診断で尿酸値の値を計測するのは、痛風の危険性を確認しているからなのです。

一度起こると頻繁に発作が起こる病気で、痛みは悶え苦しむほど酷いものです。

1週間から10日で症状が消えていきますが、多くの場合1年以内に再び発作が起こってしまう危険性があります。

痛風の原因は尿酸値が上がることですが、尿酸値を上げてしまうのは内臓脂肪が大きく関わっていることが明らかになってきました。

体内にある尿酸のうち、3分の1は食事から摂取したものですが、残りの3分の2は体内で作られています。

内臓脂肪が増えてくると、脂肪細胞の働きで尿酸値が増え、体内で作られる割合が多くなるので痛風を発症する危険性が高まるのです。

尿酸はプリン体という物質が元になって作られていますので、プリン体の少ない食事を心掛ける他、運動などで今ある内臓脂肪を少しでも減らして尿酸値が高まる危険性を減らしていくことが大切です。

 

内臓脂肪が原因でがんのリスクが高まる

ウエストが11cm増えるとがんの危険性が13%も増えてしまう、という恐ろしいデータがあります。

これは国際がん研究機関の4万人以上を対象とした研究で、明らかになった衝撃の事実です。

体全体はスリムな体型をしていても、ウエストが増えてくると内臓脂肪が溜まっているというケースが多くなっています。

内臓脂肪が増えることで危険性が高まるといわれるがんには、大腸がんや食道がん、胃がん、肝臓がん、子宮ガンなど10種類のがんがあり、これらに内臓脂肪が関わっていることが明らかになっています。

内臓脂肪が増えると、エストロゲンやテストステロンといった性ホルモンの数値が変化する危険性があります。

インスリンの値も上昇しやすくなるので、体のあちこちで炎症を起こしやすい状態になります。

がん細胞は炎症を起こして傷ついた細胞が変異したものですから、体の色々な部分で炎症が発生するということは、がんの危険性を高めているということと等しいのです。

すべてのがんの元凶が内臓脂肪というわけではありませんが、がんにかかりやすい体になってしまう危険性があるのが内臓脂肪の恐ろしいところです。

がんの危険性を少しでも減らすには、内臓脂肪を抑えていくことが有効に働くこともあります。

高血圧や糖尿病の危険性も高まりますので、内臓脂肪を指摘されたらダイエットを兼ねて、あらゆる病気の危険性を下げる努力が必要になってくるのです。

 

内臓脂肪から腎臓病になることもある

内臓脂肪の蓄積は、腎臓の病気の予備軍であるという話をご存知でしょうか。

内臓脂肪が溜まってくると、糖尿病性腎症の指標となる蛋白尿の一種が出やすくなります。

また、内臓脂肪が原因でインスリンの分泌のバランスが崩れてしまうと、高血糖の状態が続き、やがて糖尿病という病気を発症してしまいます。

糖尿病にかかると腎臓の尿を作るという大切な働きが低下してしまい、体全体に余分な老廃物がたまりやすくなり、このことがさらに腎臓に負担を掛ける原因となってしまいます。

内臓脂肪がつくことで高血圧という病気の危険性も高まりますが、高血圧になると腎臓の働きが極端に低下してしまうことが分かっています。

腎臓の働きが低下するとさらに高血圧になるという悪循環が起こり、腎臓への負担は増える一方となります。

内臓脂肪の脂肪細胞が引き起こす脂質異常症は、慢性腎臓病の危険性を高める危険因子です。

内臓脂肪と腎臓、一見すると関係が薄いように見えますが、内臓脂肪が原因で起こる病気のほとんどは腎臓に多大な負担をかけ、腎臓病の危険性を高めることになるのです。

慢性腎臓病になると完治は難しく、人工透析が必要になることもあります。

危険因子である内臓脂肪を減らし、腎臓病のリスクを回避することが大切です。

 

内臓脂肪とアルツハイマーの関係とは

内臓脂肪がアルツハイマーという病気の危険性を高める理由には2つあります。

一つ目は、内臓脂肪が蓄積されていくことで、脂肪細胞から出されているアディポサイトカインという物質のバランスが崩れて、アディポサイトカイン自身が脳神経細胞の先端を傷つけてしまう「アミロイドβ」という物質を作り出してしまうという理由です。

もう一つの理由としては、内臓脂肪が原因で起こる糖尿病では、インスリンの働きが低下してアミロイドβの分解が追いつかず、神経細胞を保護する力が弱まってしまう状態になるためです。

脳神経細胞が破損したり、傷ついたりすることで、アルツハイマーを発症してしまうのではないかという説が有力です。

アルツハイマーにかかる人のすべてにおいて、内臓脂肪が蓄積している状態ではありませんので、アルツハイマーの直接的な原因かどうかははっきりしていませんが、内臓脂肪がアルツハイマーの危険性を高める可能性はこの2つの原因からは明らかにみてとれます。

脳細胞を私たち自身がコントロールすることはできませんので、少しでもアルツハイマーの危険因子を排除していくことが大切です。

そのため、アルツハイマーの原因と考えられている内臓脂肪を落とすことで、アルツハイマーという病気の危険性を回避することができるといえます。

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